●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.196 ●▲■
       
  発行日:2014年6月26日(木)
    
■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com
------------------< 目 次 >------------------
●▲■ ロサンジェルスから:
        
  LA・INTL・ワイン・コンペティション2014の結果 ●▲■
 ●▲■「サケ部門」だけでなく「焼酎部門」がある!
   
  ●▲■「デザイン賞」:スピリッツ(蒸留酒)部門のベストは、
                          
日本の焼酎!  
                   (text = Yuki Olsen)
ご紹介情報 ●1▲ アーカイブ収録のアメリカ・サケ情報→3本
  ご紹介情報 ●2▲ 外国人のサケへの視点に関するシーナの調査→2本
  ご紹介情報 ●3▲ eアカデミー収録のスパークリングサケ情報→2本
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こんにちは。
  ロサンジェルスからYukiがお伝えします。
最近、日本以外の国で開催されるワイン・コンペティションで、
  「サケ部門」を設ける例が増えていると聞きます。
  日本で有名なのは、
  ロンドンのインターナショナル・ワイン・チャレンジだそうですが、
  ここロサンジェルスでも、
  「サケ部門」、そして「焼酎部門」のあるコンペティションがあります。
6月18日のロサンゼルスタイムズ紙に、
  ロサンゼルス・インターナショナル・ワイン・コンペティション2014で、
  金賞を受賞した焼酎とサケのフルページ広告があって驚きました。
タイトルは「Japan's Gold Winners」で、
  紙面の上半分に
「SHOCHU(焼酎)- Japanese Distilled Spirits」
とあって10銘柄ほど、
  紙面の下半分に
「SAKE(サケ)- Japanese Artisan Brews」
とあって20銘柄ほど、
  写真入りで、でかでかと出ておりました。
サケより焼酎が上に掲載してあるのに、
  広告主の意図を感じますね。
  (広告主はミューチャルトレーディング、日本食品流通の大手)
広告末尾には、
  「これらの金賞受賞の焼酎とサケは、ここでお買い求めください」
  といって、LAでこれらの商品を販売している店名が書いてあります。
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今回は、このコンペティションのことと、
  受賞したSAKE、焼酎をご紹介しましょう。
今年で75周年を迎えたLA・INTL・ワイン・コンペティションは、
  もともと夏の終わりに開かれるロサンゼルス・カウンティフェアーという
  お祭りの一環として行われてきました。
75周年ですから、始まったのは1939年。
  アメリカの禁酒法(1920〜1933)がなくなり、
  再びアルコールをおおっぴらに作ったり飲めるようになった時代です。
カウンティフェアーで地元のワインのコンテストを行い、
  賞を与えることから始まったのですが、
  年ごとに規模が大きくなり、
  参加者は全米から集まるようになりました。
  2002年からは海外からの出場も認めるようになったのです。
コンテスト対象も「ワイン部門」だけでなく、
  2000年に「ビール部門」、
  2002年に「オリーブオイル部門」、
  2007年に「スピリッツ(蒸留酒)部門」が設けられ、
  今はさらに「乳製品部門」についてもコンテストがあります。
スピリッツ部門のコンテストは当初、
  ブルーアガベ(=竜舌蘭)テキーラに限られていたのですが、
  2010年にはスピリッツすべてのカテゴリーが設けられ、
  世界中からスコッチ、ブランデー、ラム、ウォッカ、そして
  日本の焼酎も参加するようになりました。
現在では世界的なコンテストになり、
  ここでの評価点がマーケティングツールになることから、
  年々参加者が増加しているということです。
どうやって評価をするかといいますと、
  昔と変わらず、専門の審判が、
  ラベルを見ずにブラインドテースティングを行って、
  点数(ポイント)をつけて行われ、
  その点数は1点単位で公開されます。
カテゴリーごとに点数上位者から、
   Best of Class(クラス最高賞)
     
  (スピリッツ部門では呼び名が違って、
    
Best of DivisionやBest of Category)  
   
ゴールド  
   
シルバー  
   
ブロンズ  
に評価が決まります。
「ゴールド」は90点以上獲得する必要があり、
  「Best of Class」はゴールドの中でも、
  一番の逸品に与えられるものです。
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評価はカテゴリー別で評価で行われます。
スピリッツは、
  ウォッカ、ウイスキー、RTDなど13のディビジョンに分かれ、
  さらにその下に細分化されたカテゴリーが100くらいある。
「焼酎」は、スピリッツの中のひとつのデイビジョン、
        
  Division 605 ? Shochu
  として独立していて、その下に6つのカテゴリーがある。
      265- Sweet Potato(サツマいも)
        
  266- Barley(麦)
      
267- Rice(米)  
      
268- Sugar Cane(黒糖)  
      
269- Awamori (Thai Rice)(泡盛−タイ米)  
      
270- Other Shochu(その他)  
因みに、
  「Shochu」ディビジョンはありますが、
  「Soju」(ソジュ、韓国焼酎の呼称)というディビジョンやカテゴリーはありません。
ワインのほうは、
  赤、白、オーガニックなど10のディビジョンに分かれ、
  その下に細分化されたカテゴリーが500くらい(!)もある。
「サケ」は、ワインの中のひとつのデイビジョン、
   	  
  Division 1095 ? Sak?
  となっていて、その下に14のカテゴリーがあります。
      951- Junmai Daiginjo/Daiginjo
        
  952- Junmai Daiginjo/ Daiginjo Kimoto or Yamahai
      
953- Junmai Ginjo/Ginjo  
      
954- Junmai Ginjo/Ginjo Kimoto or Yamahai  
      
955- Junmai  
      
956- Junmai Kimoto or Yamahai  
      
957- Honjozo  
      
958- Honjozo Kimoto or Yamahai  
      
959- Futsushu  
      
960- Futsushu Kimoto or Yamahai  
      
961- Nigori  
      
962- Sparkling Sak?  
      
963- Flavored Sak?  
      
964- Nama  
「純米大吟醸」や「純米吟醸」をさらに
  「生?(きもと)と山廃(やまはい)」か「それ以外」か
  に分けているところが、なかなか凝った分類です。
「(純米でない)吟醸」がなかったり、
  「Futsushu=普通酒」があったり、
  「フレーバー・サケ」があったりするのも面白い。
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さて、肝心の結果ですが、
  焼酎、サケを通じての最高評価は4つ。
●▲■ Best of Division / Category / Class(最高賞)●▲■
    Best of Division / Shochu
       
  (焼酎ディビジョン最高賞)
    
さつま五代・山元酒造(芋)- 97点  
    Best of Category / Shochu, Barley
       
  (焼酎・麦カテゴリー最高賞)
    
いいちこ フラスコボトル・三和酒類(麦)- 94点  
    Best of Class in Jyunmai Daiginjyo
       
  (純米大吟醸クラス最高賞)
    
梵 ゴールド 純米大吟醸・加藤吉平商店 - 97点  
    Best of Class in Nama
       
  (生酒クラス最高賞)
    
梵 無濾過 生原酒・加藤吉平商店 - 95点  
ゴールド、シルバー、ブロンズの各賞については、
  公式ウェブサイトをご覧ください。
  http://www.fairplex.com/wos/spirits_competition/AwardsCelebration/winners.asp
  http://www.fairplex.com/wos/wine_competition/AwardsCelebration/winners.asp
ただ、ウェブサイトのリストは点数順に並んでいるのですが、
    
  ▲焼酎だけ・サケだけのリストはない、
  
▲アルファベットの銘柄だけ書いてあって社名がない、  
  
▲さらには、時々ミスタイプもある、  
  といった事情ですので、
  LAタイムズ紙の記事や、主催者のウェブサイトに基づいて、
  ゴールド賞だけ、日本語で書き出して皆様にご紹介します。
   ●▲■ 焼酎とサケのゴールド賞(点数順) ●▲■ 
  (※先述のBest of Division / Category / Classの4銘柄は除く)
   獺祭23純米大吟醸・旭酒造 - 96点
   櫻室町 純米吟醸・室町酒造 - 95点
     
  天河 純米吟醸・小町酒造 - 95点
   吟麗しろ・高橋酒造(米)- 94点
     
  白露垂珠 大吟醸・竹の露酒造場 - 94点
   
甲子 幽雅 純米大吟醸・飯沼本家 - 94点  
   花島唄・比嘉酒造(泡盛)- 93点
     
  一粒の麦・西酒造(麦)- 93点
   
天使の誘惑・西酒造(芋)- 93点  
   
うめぽん・高橋酒造(その他の焼酎)- 93点  
   
吉乃川 冬の勇者 純米吟醸・吉乃川株式会社 - 93点  
   
吉祥瑞鷹 吟醸・瑞鷹株式会社 - 93点  
   
日本盛 五訓 本醸造・日本盛株式会社 - 93点  
   
天狗舞 純米大吟醸50・車多酒造 - 93点  
   
室町 純米 極 大吟醸・室町酒造 - 93点  
   
梵 夢は正夢・加藤吉平商店 - 93点  
   隠し蔵・濱田酒造(麦)- 92点
     
  金山蔵 坑洞内甕貯蔵・濱田酒造(芋)- 92点
   
無言・繊月酒造(米)- 92点  
   
富乃宝山・西酒造(芋)- 92点  
   
つくし 樽・西吉田酒造(麦)- 92点  
   
天狗舞 山廃仕込み・車多酒造 - 92点  
   
今代司 純米・今代司酒造 - 92点  
   
梵 特選純米大吟醸・加藤吉平商店 - 92点  
   白波 蔵出原酒・薩摩酒造(芋)- 91点
     
  すずめ琥珀・八鹿酒造(麦)- 91点
   
やまとしずく純米大吟醸・秋田清酒 - 91点  
   
甲子 幽雅 純米吟醸・飯沼本家 - 91点  
   吉兆宝山・西酒造(芋)- 90点
     
  琉球泡盛久遠・多良川酒造(泡盛)- 90点
   
太古の黒うさぎ・弥生焼酎醸造所(黒糖)- 90点  
   
越の寒中梅 ゴールドラベル 純米吟醸・新潟銘醸 - 90点  
   
玉乃光 純米吟醸 山廃・玉乃光酒造 - 90点  
   
梵 プレミアムスパークリグ・加藤吉平商店 - 90点  
   
南部美人 特別純米・株式会社南部美人 - 90点  
   
やまとしずく生?純米・秋田清酒 - 90点  
   
越の寒中梅 シルバーラベル 純米・新潟銘醸 - 90点  
なお、ゴールドではありませんが、ちょっと珍しいところでは、
  オレゴンの清酒メーカーSakeOne社が自社のサケを出品していて、
  シルバーとブロンズを獲得していました。
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LA・ITNL・ワイン・コンペティションは「味覚評価」だけでなく、
  「パッケージデザイン」賞があるのが特徴。
なんと!日本の焼酎が、
  スピリッツ(蒸留酒)全体のベスト賞を取っています。
また、ゴールド賞はサケで3銘柄(焼酎は該当無し)でした。
  (シルバー、ブロンズはウェブサイトをご覧ください。)
●▲■ Best of Show(パッケージデザインの最高賞)●▲■
     PACKAGING DESIGN BEST OF SHOW
        
  (スピリッツ(蒸留酒)の最高賞)
     
白岳リミテッド・高橋酒造(デーツ焼酎)  
●▲■ サケのパッケージデザインのゴールド賞 ●▲■
     菊正宗 カップ酒・菊正宗酒造
       
  室町 純米 極 大吟醸・室町酒造
     
日本盛 五訓 本醸造・日本盛株式会社  
このコンテストで受賞したワインやスピリッツは一般にも公開され、
  テースティングすることができます。
  6月21日にチアーズというイベントでそれが行われましたが、
  私は残念ながら行くことができず。
  あとは8月末に行われるロサンゼルスカウンティフェアでの
  実物テースティングに期待することにしましょう。
サケ(日本酒)と焼酎が、
  世界レベルのクオリティとして評価されていることを誇りに思います。
                  (text = Yuki Olsen)
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さて、今回は「商品紹介」でなく、
  当社のアーカイブから「情報紹介」をさせていただきます。
    ●▲■ ご紹介情報 その1 ●▲■
   
  <アーカイブ収録のアメリカ・サケ情報→3本>
「ロサンジェルスのサケ売り場watching 2014」(10ページ)
  http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/LA_SAKE.pdf
  ※今回の筆者、Yukiさんの現場レポートです!
「サンフランシスコのサケ売り場watching 2013」(5ページ)
  http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/sake_SF_2013.pdf
「北米のサケ醸造所と、その100年の歴史」(8ページ)
  http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Sake_US_history.pdf
  ※これは2013年現在の資料。今年になって新たに、
    
  シアトルに1箇所、ノースキャロライナに2箇所
  
のマイクロ・サケ・ブルワリーが開業しているそうです。  
    ●▲■ ご紹介情報 その2 ●▲■
   
  <外国人のサケへの視点に関するシーナの調査→2本>
「外国人100人に聞いたサケ・パッケージ」
  http://www.kitasangyo.com/Archive/SUR/sienna_pdf/SUR_1005_SW.pdf
  ※さまざまなタイプのラベルや壜の色などについて、
    
  外国人の皆さんの嗜好を調べたアンケート。
「購入動機のための裏ワザ・・・海外マーケットのサケの裏ラベル」
  http://www.kitasangyo.com/Archive/SUR/sienna_pdf/SUR_1010_SW.pdf
  ※輸出仕様や現地生産のサケの裏ラベルに関する調査。
    ●▲■ ご紹介情報 その3 ●▲■
   
  <eアカデミー収録のスパークリングサケ情報→2本>
「発泡清酒・発泡リキュールの製造技術
               
  ・びん内醗酵編」(18ページ)
  http://www.kitasangyo.com/e-Academy/Gas/data/SURSparkSakeBFmethod.pdf
「発泡清酒・発泡リキュールの製造技術
            
  ・高ガス含有スパークリング編」(18ページ)
  http://www.kitasangyo.com/e-Academy/Gas/data/sparksake_hico2.pdf
  ※スパークリングのお酒のことなら、
    
  きた産業にお任せください!
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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」
http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html
2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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●▲■ブログもやってます!「スローなブログ」
http://blog.goo.ne.jp/kita-slow_blog/
2006年4月以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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