●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.78 ●▲■
    発行日:2006年 4月12日(水)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------

●▲■「関西ノ花見ニオケル飲酒状況ノ実態研究」
●▲■「比較研究:タイムマシンで30年前・30年先を見る」

●▲■付録:「ソメイヨシノにおけるクローンの悲哀」
                   (text=喜多常夫)


ご紹介アイテム●1▲「トリノカップ150」カップ酒の新企画に!
ご紹介アイテム●2▲「オールプラ替栓」環境適性のために!
ご紹介アイテム●3▲「一升壜の王冠の打栓管理について」

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関西ではお花見の季節が終わろうとしています。

今年は、不思議なことに、
東京の桜が早くて、大阪の桜が1週間ほど遅かったよう。
過去そんなことはなかったように思いますが、なんだか異常。

さて、私は兵庫県西宮市の夙川(しゅくがわ)に住んでいますが、
夙川の桜は、全国の「さくらの名所100選」
http://www.mitsuike.com/04infobox/hakase/sakura100.htm
のひとつです。

満開だった先週日曜日、私も夙川堤でお花見をしてきました。

大阪湾に向かってまっすぐに流れこむ3kmくらいの川堤が、
ソメイヨシノを中心とした桜できれいなピンク色に染まり、
シートを広げ花見を楽しんでいるグループは、数知れず。

第一目的はもちろん、お花見、そして弁当にお酒、ですが、
今回は特命課題を秘めて(?)臨みました。以下そのご報告。

●▲■「関西ノ花見ニオケル飲酒状況ノ実態研究」

 4月9日(日曜)昼間、気温18度(くらい)、晴れ(黄砂あり)

 サンプル数(グループというかパーティー数):n=50
 グループの人数:max=20人くらい、min=2人、平均4-5人くらいか
 アルコール飲料を飲んで(置いて)いるグループ:50グループ中35(70%)


 ■飲酒状況の実態(重複カウントあり)●
 1位(約30グループ):缶ビール・ビール系飲料
 2位(約10グループ):缶チューハイ
 3位(4グループ):720mlびんの焼酎乙
 4位(3グループ):750mlびんのワイン(輸入ワイン)
 同率5位(2グループ):720mlびんの清酒
 同率5位(2グループ):カップ清酒
 同率6位(1グループ):お燗機能つき清酒缶
 同率6位(1グループ):一升びんの清酒
 同率6位(1グループ):シャンパン(!)
 同率6位(1グループ):紙容器(バッグインボックス)ワイン

 余談ながら、
 非アルコール飲料の1位:圧倒的にお茶のPETボトル
 自前弁当:コンビニ弁の比率=約70%:30%

夜に観察すれば違った結果だったかもしれません。
お燗機能つき清酒缶は、当社製品なのでうれしかったですね。

●▲■「比較研究:タイムマシンで30年前・30年先を見る」

さて、突然ですが、
タイムマシンで30年前の夙川堤に戻って同じ調査をしてみましょう。

 1位:びんビール・缶ビール
 2位:一升びんの清酒
 3位:カップ清酒
 4位:ウィスキー、その他
 
 非アルコール飲料の1位:水筒のお茶
 自前弁当:コンビニ弁の比率=ほぼ100%:0%


夙川の花見は、地元の者にとって欠かせない年中行事なので、
昔の光景も結構覚えています。
ブルーシートなどはなく、まだ筵(むしろ)もあった。
お花見で焼酎やワインを飲む人はいなかったなあ。

時の流れは多様化の流れ、ですね。


さて今度は、タイムマシンで30年未来の夙川堤に行って、、、
、、、も書ければすごいのですが。ちと難しい。

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以上「関西ノ花見ニオケル飲酒状況ノ実態研究」でした。

実は、この企画の動機は、
ビール、チューハイの次は、ひょっとするとカップ酒なのではないか、
カップ酒がブレークしているようだし、だったのですが。
n数が少ないとはいえ、
焼酎乙強し、や、意外とワイン、なのを見せられた思い。

なお、観察方法は、約500m歩きながらちらちら見る、でした。
別にメモをとりながら歩いたわけではないので、
まあ、それほど正確というわけではありません、為念。


因みに、当方持参はカップ酒。
満開の桜を愛でつつ、おにぎりを食べて、甘露甘露のカップ酒3合。
今年も花見ができてよかった、と楽しいひと時でした。

●▲■付録:「ソメイヨシノにおけるクローンの悲哀」


「ソメイヨシノは自分で増えない」
と聞いたことがあって、インターネットで少し調べてみました。

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オオシマザクラとエドヒガンザクラの自然交配によって生まれた
と言うのが起源の定説で、
江戸の「染井」(現在の豊島区)の植木屋さんが「吉野」の名で売り出し、
その後、明治33年に「染井吉野」という名前に改められたそうです。

そしてやはり、ソメイヨシノはクローン植物で、
種子ができないとのことのです。

「ソメイヨシノ寿命60年説」というのがあるそう。
最近は人が手入れしてもう少し長く生きる樹木もあるようですが、
ほっておくと百年くらいでこの世からソメイヨシノはなくなるのですね。

なぜならクローン、すなわち、
人が接木などで増殖しないと増えない品種だから。

いまや桜と言えば、ソメイヨシノをさすくらい、
全国(アメリカにも)に多く植えられ、たくさんの名所があります。

クローン植物ゆえ、基本的に遺伝子は同じ。
全国に無数にあるソソメイヨシノが、
本当にある1本から始まったのかどうかまでわかりませんが。

動物なら、Nature or Nurture (生まれか育ちか)という議論もあるし、
遺伝子が同じでも多様性が生まれる余地がある。
が、植物だとほとんど同じ性質になるでしょう。

したがって、条件が整えば、開花も満開も同時期。
花見をする人間にとってたいへん好都合です。

しかもソメイヨシノは、
「若葉が出る前に木全体にピンクの花が咲きほこる」という、
なんとも摩訶不可思議、というかケッタイなる生態の樹木です。

大変美しいけれど自然の摂理に反しているような、
鑑賞のために都合よく作られたキメラの悲哀のようなものも感じます。

いや、
人(日本人)に寄生している樹木、といえるかもしれません。

美しい花を咲かせ、たくみに日本人の心をとらえた結果、
自分で増えなくても、
人が増やしてくれるという増殖法にたどりついた、ともいえそう。


クローン桜の下でお花見を楽しむ、
不思議な気持ちがしないでもありません。

ワインのための葡萄や、清酒のためのお米、
ビールのための麦、など、みな同じことかもしれませんが。

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なお、「財団法人日本さくらの会」のサイトには結構詳しく出ています。
http://www.sakuranokai.or.jp/


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さて当社の商品ご紹介です。


●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■ 
「トリノカップ150」カップ酒の新企画に!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Torinocup.htm

カップ酒用びんの新製品です。
200のカップと同じ高さで、容量は150ml。
ご検討ください。

●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■ 
「オールプラ替栓」環境適性のために!
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/allplaKS.htm

従来、鉄とプラスチックの複合素材だった一升壜の替栓(中栓)を
プラスチック素材だけにしたものです。

これからは環境適性を考えたパッケージの選択が不可欠です。

●▲■ ご紹介アイテムその3:ROOTSディビジョン ●▲■

「一升壜の王冠の打栓管理について」
http://www.kitasangyo.com/e-Academy/KTKKCapping.pdf

減少しつつある一升壜ですが、
その王冠の打栓については、
現場では数値管理がなかなか難しい要素があります。

清酒メーカーさん、焼酎メーカーさんはじめ、
一升壜をお使いの皆さん、ご参考にしてください。

         (text:喜多常夫)
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2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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