●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.75 ●▲■
    発行日:2006年 2月24日(金)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------

●▲■「飲まないお酒」
 ■●唐辛子入り「泡盛」▲■
 ●■「グラッパ」スプレー●▲

●▲■付録:日本のワイン表示基準見直し、
     それに、EUと米国のワイン協定承認、に驚く
                   (text=喜多常夫)

ご紹介アイテム●1▲常備在庫「無地ノマコルク」
ご紹介アイテム●2▲地ビールに「脱酸素王冠、脱酸素マキシキャップ」

<トリノ五輪フィギュア:金メダルおめでとう、荒川静香!>
ご紹介アイテム●3▲「トリノカップ150」


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おいしく飲んで、楽しく酔う、これこそお酒。
だが、世の中には飲まないお酒もある。

飲む以外の利用・効用も需要開発のヒントになるのではないか。
今回は「飲まないお酒」についての小文。


 ■●唐辛子入り「泡盛」▲■

沖縄に行くと、
そば屋のテーブルに必ず置いてある小壜がある。
鮮やかな色の唐辛子を漬けたもので、
食料品売り場や、みやげ物店にもたいてい売っている。

「こーれーぐーすー」というホット・スパイス。

沖縄特産の島唐辛子を泡盛に漬けこんだ辛味調味料である。
麺類や刺身、豆腐、野菜炒め、鍋物にかけると、これが美味い。

こーれーぐーすー、こーれーぐーす、こーれーぐす、、、
商品によって表記は様々。
「高麗の(こーれー)薬(ぐーすー)」という意味らしい。
高麗から伝わったものなのか。昔は薬代わりだったのか。。。

私は生来の「辛いもの好き」である。
家にはタバスコなど数種類のホット・スパイスを常備して、
パスタ、カレー、麺類など洋食・洋食を問わず愛用しているが、
こーれーぐーすーも必須アイテムである。
沖縄に行かずとも、最近では私の住む西宮でも売っている。

手元にあるこーれーぐーすーの壜をみると、
「原材料名:泡盛、トウガラシ」と書いてあり、
「飲まない泡盛の利用」分野であることがわかる。

タバスコは、なくなれば終わりであるが、
こーれーぐーすーの場合、なくなれば泡盛を継ぎ足して、
3〜4回は使うのが定法。私もそうしている。
そのためにも泡盛が消費されるはずである。


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世の中には、ホット(辛いもの)好きの人がたくさんいる。
ホット好き人口の多いアメリカやメキシコに、
こーれーぐーすーを輸出したらブレークしそうに思う。

欧米の寿司レストランに、
ワサビ&醤油ではないオプションとして提案、というのも面白そう。

島唐辛子以外の、たとえば、
「メキシカン・ハラペーニョ・こーれーぐーすー」とか、
「韓国・青唐辛子・こーれーぐーすー」をつくって、
シリーズ化すれば、個人的には買うだろうなあ。

自宅で梅酒を作る人のために
専用壜とホワイトリカーが売られているが、
「自宅でこーれーぐーすーを作る泡盛キット、激辛唐辛子の種付き」
というのも面白いかも。

泡盛の全生産量のうち、
こーれーぐーすーに使用されるのは極く僅かかもしれないが、
伸ばせるポテンシャルのある、
面白い分野ではないか、と思う。

泡盛というお酒には、
スパイシーな成分を抽出するポテンシャルがある、
素人ながら、泡盛はいかにもそのようだ、と思ってしまう。


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 ●■「グラッパ」スプレー●▲

最近、日本でグラッパをつくるワイナリーが増えている。

ヴィラデスト・ワイナリー(長野)、
カタシモワイン(大阪)、西山酒造場(兵庫)、
機山洋酒醸造(山梨)、メルシャン(山梨)、
伊豆ワイナリー(静岡)、安心院ワイナリー(大分)など。

いや、原産地呼称保護のためグラッパとは呼びにくいので
グラッパと同じような製造法の、葡萄の粕取り蒸留酒、というべきだが。

グラッパは、
消費者の側で見れば、まだ馴染みの薄い、
ということは、これから愛好者が増える可能性のある飲料である。
一方、作り手側にとっても、作りたくなる魅力があるのだろう。

一般的なグラッパ製造機械は、
単式蒸留器と、連続蒸留器(数段から10段くらい)を
組み合わせたような、ちょっと変わった蒸留器を使う。

故に、たとえば、
「乙類焼酎(単式蒸留)をちょっと甲類風(連続蒸留)にふったような味」
または、
「モルト(単式蒸留2回)とグレーン(連続蒸留)を混ぜた
ブレンデッドウィスキーに通じるような味わい」
があるように思う。まったく個人的感想だが。

30年ほど前に、初めてイタリアにいったころ、
グラッパといえば労働者の酒、酔うための酒という印象だった。
それが最近では随分様変わりし、
高級なものは国賓のディナーにも使われるとか。

近年の日本における焼酎のイメージ変化や
百数十年前のスコッチウィスキーの復活に似た状況といえる。


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さて、グラッパ・スプレーである。

最近、JALの機内誌に紹介されていたし、
すこし以前、日経新聞にも記事がでていた。

香水かオーデコロンのようなスプレー壜で、
中にグラッパが入ったものだそう。

カフェやサラダ、ジェラート(アイス)やドルチェ(甘いもの)に、
シュっと一吹きして使う。
葉巻に吹き付けてもよろしいそうな。

要は、飲むのではなく、スパイス的使い方。
「飲まないグラッパの利用法」である。


ジェラートにシュっと一吹き、
などと聞くと、なんだか試してみたくなるではないか。

エノテカ(有名なワインショップ)で売っている、
と聞いたので東京出張のときに立ち寄ったが、売り切れ。
大阪のエノテカにも行って聞いたが、
「おいていたけど売り切れました」とのこと。

いまどき売り切れとは、、、
この商品、相当なポテンシャルがあるなあ。
それに、グラッパ自体の人気にも貢献しているだろう。

グラッパに限らず、ひょっとすると、
おいしい蒸留酒はなんでもスプレーにすると、
結構面白いかもしれない。

「こーれーぐーすー・スプレー」もいけるかも。
逆に「グラッパ・こーれーぐーすー」もありか。

お酒のスプレーでは、
清酒や米エキスを使った化粧品があるのはご存知のとおりで、
肌や顔に使う「清酒」=醸造酒スプレーがあるけれど、
蒸留酒もスプレーになるんだなあ。

商品化、とは、まことにアイデア勝負である。

以上、「飲まないお酒」のお話でした。


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 ●▲■付録:日本のワイン表示基準見直し、
       それに、EUと米国のワイン協定承認、に驚く

前回メルマガで「酒税法改正に驚く」と題して、
清酒の「副原料を米の重量の半分まで」ルールについて書きましたが、
今回は、ワイン版、驚いた、のお話。


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1月1日から国産ワインの表示基準が変わった、とのこと。
醸界タイムスの記事などによれば、次のようなことである。

●「国産ワイン」(日本でブレンド、びん詰めなどして製品化されたワイン)
「国内産ワイン」(日本で、ぶどうなどの原料を発酵させて造ったワイン)
と、2つあった用語を
「国産ワイン」(国内で製造したワインと、これに輸入ワインをブレンドしたワ
イン)
に統合。「国内産ワイン」という用語は廃止。

●これまで、「国産ぶどう使用」「○○産ぶどう使用」の表示は、
使用量50%超であれば表示可としていたのを、
100%に引き上げ、かつ、国産ぶどうに限定。

●これまで、産地表示基準は、
使用量が50%超であれば産地表示可としていたものを、
75%以上に引き上げ。

●「シャトー、ドメーヌ」と表示するには、
ブドウのすべてが自園または契約栽培に係わるもの、
「エステート」と表示するには、
上記要件に加えて、製造場が当該ぶどうの栽培地域内であるもの。


%基準など、消費者の視点に近づいたと思うが、
純粋論者の方からは物足りないとの声もあるだろうし、
「基準」というものの宿命ではあろうが多少難解ではある。

埒外の者が申し上げるのは恐縮だが、基準変更は本当に難しいものである。


●▲■

EU(欧州)と米国が、産地呼称や醸造技術のワイン協定を互いに承認、とのこ
と。
酒販ニュースの記事などによれば、次のようなことである。

●米国ではセミ・ジェネリック呼称と捉えて使用が認められていた、
シャンパン、シェリー、シャブリ、ポート、バーガンディー、マラガなど
17の名称(EUの主張は原産地呼称)について、
今後米国で新たに発売されるワインには使用できない。
ただし、既存銘柄の継続は可能。

●米国・豪州などでは行われているが、EUでは禁止されていた、
醸造工程でのオークチップ、オークスティーブの使用
(樽熟成の代わりに、タンク中に樫のチップや板を入れて
低コスト・短期間で樽香をつける手法。表示義務なし。)
など6つの技術を、今後EUでも認める。

EUと米国は、お互い痛み分け、といったところか。

ヨーロッパでもオークチップを使うところが増えるだろう。
そういえば、購読している外国のワイン専門誌には、
急にオークチップのコマーシャルが増えたような気がする。

繰り返しになるが、
埒外の者が申し上げるのは恐縮だが、基準変更は本当に難しいものである。

ワインは、国内外とも、いろいろ動いていくのだろう。


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さて当社の商品ご紹介です。


●▲■ ご紹介アイテムその1:K2ディビジョン ●▲■

常備在庫「無地ノマコルク」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/Nomacorc_generic.htm

当社が合成コルク「ノマコルク」を扱い始めて約5年になりますが
その間のさまざまな経験や、皆様のご意見を踏まえて、
上記のような「常備在庫」を準備しています。

世界の潮流は、天然コルクから、
「合成コルク」と「スクリューキャップ」へ急速に変化しています。

「合成コルク」は、コルクスクリューでワインをあける楽しみを損なわず
抜栓力、コルクダスト、TCA(コルク臭)などの問題を解決します。

世界でトップシェア、10億個以上(2005年)が使用されていることが、
「ノマコルク」の品質を証明しています。

常備在庫「無地ノマコルク」は1ケース(3000個)単位の出荷が可能です。

●▲■ ご紹介アイテムその2:KKディビジョン ●▲■
地ビールに「脱酸素王冠、脱酸素マキシキャップ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/O2scavenger.html


主に地ビールの皆様向けに、ケース単位の出荷が可能な
「汎用デザインの王冠」、「汎用デザインのマキシキャップ」
を準備しています。

脱酸素機能付きに関しては従来「脱酸素王冠」だけでしたが、
「脱酸素マキシキャップ」も準備いたしました。
ぜひご検討ください。

<トリノ五輪フィギュア:金メダルおめでとう、荒川静香!>

●▲■ ご紹介アイテムその3:K2ディビジョン ●▲■
「トリノカップ150」で金メダル!?
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Torinocup.htm


きた産業ではこのたび、オリジナルの150mlカップびんを作りました。
オリンピックにちなんで(?!)「トリノカップ」です。

飲みやすい容量と、200mlカップ並みのサイズ。

営業担当にご照会ください。
               (text:喜多常夫)

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●▲■バックナンバー閲覧可能!「メルマガ・クロニクル」

http://www.kitasangyo.com/Archive/mlmg/BN_top.html

2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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西日本担当:大阪営業部
tel.06-6731-0251 mailto:osaka@kitasangyo.com
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