●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.39 ●▲■
    発行日:2004年 2月18日(水)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■ 新潟にて、、、「元気をもらった言葉、アンソロジー」
●▲■ 新潟県酒造組合50周年<新潟淡麗>「にいがた酒の陣」

ご紹介アイテム●1▲「オールプラスチック替栓」(ed.1)
ご紹介アイテム●2▲ 夢よ再び「サッカーボールびん」(ed.1)
ご紹介アイテム●3▲(参考資料)「日本の量り売り」(ed.2)
ご紹介アイテム●4▲「グラスバルーン」(ed.7)
ご紹介アイテム●5▲「移動式の1KLタンク」(ed.1)

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「ルイヴィトンは景気の良し悪しには影響されずに売れている。
総量が毎年減り続けるフランスワインの中で、
ボルドーの有名シャトーは毅然たる経営を維持している。
<ブランド力>こそ、一番強い経営資源だろうね。」


2004年1月、厳冬・大雪のなか、
久しぶりに新潟のお得意先(清酒の蔵元)を訪問した。
年明けから「出荷数量で焼酎が清酒を抜いた」と一般紙に報道され、
清酒業界全体が苦戦を強いられる中、新潟清酒も例外ではない。

ただ、新潟清酒には独特の風土と力強さを感じる。

出荷石数が「万石」のオーダーにのっていても、
「幻の酒」的評価、「地酒」的評価を維持して固定ファンが多い、
というお蔵が新潟にはいくつかある。
(若い読者のための註:1万石(ごく)=1,800キロリットル)

業界誌の統計資料によれば「生酒出荷比率日本トップ」は新潟の蔵元。
業界屈指の酵母会社を傘下にもつ蔵元も新潟。
清酒メーカー数多(あまた)あるなか申告所得の例年最上位の蔵元も、
新潟なのは業界人ご存知のとおり。

以上は新潟の石数上位企業について書いたものですが、
今回これらの蔵元を訪問して驚いたのは、
現在新工場建設中!!の会社が多いこと。
逆風の業界環境下で何たる活力!と私は感心しきりでした。

石数の多い蔵元ばかりでなく、新潟では規模を問わず
独特の経営をされているお蔵、力強い息吹を感じるお蔵が多い。
駆け足で新潟の得意先を巡って、
その「息吹(いぶき)」を実感するお話を多く聞かせていただきました。

冒頭に記した<ブランド力>の話もその一つで、
「本当にそのとおりだなあ」とおおいに相槌を打った次第。
今回は、新潟訪問で啓発され力づけられた「語録集」
―「元気をもらった言葉、アンソロジー」―を紹介します。

●▲■経営語録編●▲■

「<ブランド>はアイコン(icon)となって、
お酒の楽しみと価値をお客様の中で増幅する。
<会社ブランド>と<商品ブランド>の構築が経営目標。
この何年かはその目標に取り組んできたし、今後世代交代しても、
5年10年スパンで<ブランド力>向上に取り組みます。」

「よりよい品質と効率のため、継続的設備投資は製造業の義務。
長い間には順風も逆風もあるがそれに細かく反応するのではなく、
設備や工場の更新は長期計画でやる。」

「新製品は社長が考える。
私自身が納得できる製品だけを送り出す」(と、結構大手の社長さん)

「海外市場に力を入れる。燗以外の飲み方を世界に発信したい。
ごく近い将来、数%の販売量に育てたい。」

「売れるからと言って出荷数量を追わない。
石数も当社のブランドだと考えています。」

「既存商品に磨きをかけると同時に常に新製品を出し続ける、
これがメーカーの2本の柱でしょう。」
(「喜多さんやってますか」と問われ二の句が継げず。嗚呼反省)


●▲■新潟・現地情報編●▲■
「スローフード、和食、伝統食を広めることが
日本酒の復権になり、食の安全にもなる。
何年もかかる話だが、
学校給食から米食を取り入れるよう働きかけている。」

「<新潟清酒産地呼称>には賛否両論あるが、継続がポイント。
その価値を発揮するには長い時間が必要だろう。
フランスワインの原産地呼称も世界に認知されるまで何十年もかかっている。」
(注:新潟県酒造組合では他に先駆け97年から<原産地呼称>制度を導入。)

「淡麗、と言えば麒麟麦酒と思う人が増えてしまったのは残念だが、
新潟清酒の<新潟淡麗>が元祖。
淡麗の原点は新潟米、五百万石を米麹につかうことだね。
その昔(戦後)は淡麗な酒は人気がなく新潟清酒も元気がなかった。
それが食生活や嗜好の変化で消費者のほうが淡麗を好むようになった。
そのことが新潟清酒にとって大きな追い風になった。」

「現行酒税制度の基本枠組みができて今年で50年。
日本各地の酒造組合ができて同じく50年になる。
新潟県酒造組合では50周年を記念して2月21日、22日と
「朱鷺(とき)メッセ」(新しくできたコンベンションセンター)で
「新潟淡麗」をテーマに「にいがた酒の陣」をおこなう。
組合員の全清酒蔵元(97社)が出る企画は50年間で空前、初めてです。」

ご参考に新潟県酒造組合のホームページは次のとおり。
http://www.niigata-sake.or.jp/index.html

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50年前の昭和28年(1953年)について少し調べてみた。

酒税法が全面改訂され現在の酒税制度の骨子ができた。
清酒免許は全国に約3,700場、焼酎免許は2,000場以上あった。
級別公定価格とお酒の配給制度が存在した。
農村部では「どぶろく」など密造酒がまだ盛んに作られていた。
清酒正一合壜が初めて発売された。
合成清酒を清酒3級とすべきか否か、という議論があった。
(新潟のメーカー名の事例でなくて恐縮ですが、)
サントリーは寿屋、メルシャンは三楽酒造、サッポロは日本麦酒、
月桂冠は大倉酒造、大関は長部文治郎商店、日本盛は西宮酒造、、、だった。

そんな時代だった。
それから50年。

半世紀の間に多くの方々がそれぞれの考えで苦心し努力されたことが、
束ねられて流れを作る。時代とともに枝葉が取り払われて
うねりを作り、歴史を刻んできた。

今回の新潟訪問で実にいろいろな切り口のお話を聞かせていただきました。
賛成反対と意見の別れるお話もあると思いますが、
多様な考え方がぶつかり合って次の世代に向かって流れをつくり、
積み重なって、また新しい歴史になっていくのだろう、、、

これから50年後の清酒業界はどう変わっているのだろうか、、、
と少々ノスタルジックに感じました。

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お話を聞かせていただいたお得意先の皆さん、
大変勉強させていただいたとともに、元気をいただきました。
ありがとうございました。
今週末には大阪からもう一度新潟に出かけて、
「にいがた酒の陣」を覗こう思っていますので、その節はよろしく。

(喜多産業では、新潟の97社の清酒メーカーのうち
過半の蔵元とお取引をいただいています。
ほとんどが長年にわたる継続的なお取引です。
心から感謝し、また誇りにしています。大変ありがとうございます。)


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さて、商品ご紹介です。

●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■ 

「オールプラスチック替栓」(ed.1)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/AllplaKS.htm

一升壜王冠の識別表示対応の件は、
一時に比べ下火になった感がありますが、
よりリサイクルしやすい材質に変更していくのが本流。
当社のオールプラスチック替栓はご採用実績を拡大しています。


●▲■ ご紹介アイテムその2:K2ディビジョン ●▲■

夢よ再び「サッカーボールびん」(ed.1)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/2002WorldCup.html

ヴィッセル神戸がイルハンを獲得。地元神戸は盛り上がってます。
(ワールドカップのときに作った資料で恐縮ですが)
サッカーボール型の壜やグラスです。ご検討くださいね。


●▲■ ご紹介アイテムその3:K2ディビジョン ●▲■

(参考資料)「日本の量り売り」(ed.2)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/Jhakariuri.htm

以前「イタリアの量り売り」をご紹介しましたが、
これは日本の事例集。
当社がサポートした量り売りシステムの事例です。

●▲■ ご紹介アイテムその4:K2ディビジョン ●▲■

「グラスバルーン」(ed.7)
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/balloon.html

で、量り売りシステムに活用いただいているアイテムのひとつ、
「グラスバルーン」です。
10リットルのほか、5リットルも近日入荷予定。

●▲■ ご紹介アイテムその5:ROOTSディビジョン ●▲■

「移動式の1KLタンク」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/idotank.htm

フォークリフトで移動可能、積み重ねも可能。
原料液や製品液の一時貯蔵に便利なステンレス製タンクです。

●▲■ 追記 ●▲■
本メルマガの冒頭で<ブランド>の話がでてきました。
不肖当社でも、
「KK」「K2」「ROOTS」という3つのディビジョンを設けて、
自社製品、ガラス壜やアルミ缶、機械設備の3分野での
ブランド構築を目指しています。よろしくお願いします。

(text:喜多常夫)
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