●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.35 ●▲■
    発行日:2003 年11月22日(土)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
みどころご紹介●1▲「K2デザイン」のページ、オープン!!
ご紹介アイテム●1▲清酒・焼酎の缶詰機「Monotron33シリーズII」
ご紹介アイテム●2▲研究室に「プリエバ付きハンドフィラー」

  読み物 ●▲■サラブレッドとハイブリッド●▲■
ハイブリッドは地球を救う、クローンと遺伝子組み換え(GMO)

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今号はまず、新規オープンウェブサイトと、商品のご紹介からです。

●▲■ みどころご紹介その1:K2ディビジョン ●▲■
期待の新ディビジョン「K2デザイン」のページ、オープン!!
http://www.kitasangyo.com/K2/K2-main.html

当社がデザインを受注したり、お客様のご指定で製作したりした
「キャップ、ラベル、ビアグラス、ワイン錫シール」などのデザイン事例集。

喜多産業は「デザイン・コンシャス・カンパニー」を目指しています。
特にプレミアムやニッチの商品デザインに力を入れますので、よろしく。

●▲■ ご紹介アイテムその1:ROOTSディビジョン ●▲■ 
清酒・焼酎の缶詰ライン「Monotron33シリーズII」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/machine/monotron33_s2.htm

当社は清酒や焼酎のアルミ缶生産ラインを多く手がけていますが、
このカタログは最近納めさせていただいたコンプリートライン。
液体窒素充填装置を備えた、2000缶/時のラインです。

●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■
ビールの実験室に「プリエバ付きハンドフィラー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/gas_tester/preevafiller.htm

壜内をいったん真空にしてビールを充填する試験室用の器具。
これに限らず、充填関係の実験器具の製作については、
お気軽にご照会ください。(text:「K2デザイン」担当Emiko Hotta)


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こんにちは。アメリカWA州シアトルのゲリーです。
メルマガは二度目の登場であります。

突然、自動車の話題で恐縮ですが、
トヨタの新型ハイブリッド・カー「プリウス」を買った友人がいて、
乗せてもらいました。
(ハイブリッド・カー=エンジンと電気モーターの両方で動く)

私はハイブリッド初体験だったのですが、
「な、な、なんと、こんなになっているのか」と驚愕。

スタートボタンを押しても無音、エンジンは始動しない、
アクセルを踏むとエンジンはかかるが、
信号ストップはもちろん、走行中もアクセルから足を離すとエンジンが止まる、
エンジンが止まっていてもエアコンはちゃんと効く、
コールドスタートがない(熱を逃がさない機構で数日は水温がさがらない!)、
したがってコールドスタート時の排気ガスの汚れがない、

そして燃費は、友人いわく50mpg!!!とのこと。


その友人と同じような走行パターンの私のミニバン(アメリカ製)は10-15mpg。
実に約4-5倍もガソリンを飲み込む計算。
(訳注:50mpg=25.4km/リットル、10-15mpg=5.1-7.6km/リットル)

ガソリン1ガロンを燃やしたときの炭酸ガス排出量は9.1kgぐらい。
私は年間7000マイルくらい(1万1000キロ強)自動車に乗りますが、
年間4-6トンの炭酸ガスを排出している計算になる。

同じくシアトル市内に通勤する知人の某氏は、ジャガーに乗っています。
英語にサラブレッド・カーという言葉がありますが、
(アストンマーチンやジャガーなどの英国系スポーツカーをさす俗語)
このサラブレッドはたぶん、炭酸ガス10トンくらいは出すんではないか。

それが燃費50mpgのハイブリッドなら1トン強ですむ。
人は呼吸で年0.4-0.5トンくらいの炭酸ガスを出すそうですが、
ハイブリッドは人間2-3人分の炭酸ガス発生量で7000マイルも走れる!

ガソリン大食い車を一掃して一刻も早くアメリカ中ハイブリッドにすべし。
サラブレッドよりハイブリッド、
ハイブリッドは地球を救える、、、、、と思いました。


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ワイン葡萄にも、交配種(「ハイブリッド」)と、
ヴィニフェラ種(欧州系のワイン好適種、いわば「サラブレッド」)がある。

ボルドーと似た緯度のわがワシントン州は、
ワラワラヴァレー、ヤキマヴァレー、コロンビアヴァレーなどで、
カリフォルニア以上の評価のプレミアムワインを生みつつあります。

ワシントン州というよりアメリカ全体、いや世界中で、
いまやシャルドネ、Cソービニオン、メルロ、ピノノアールという、
ワイン好適4大品種に集約されつつある様相。
個人的には疑問があるが、そうでなければ売れないのが実情。


さて、これら4大サラブレッド品種を
「ヨーロッパ在来の天然種」であると誤解している人が多い。

シャルドネ、Cソービニオン、メルロ、ピノノアールを指して
ハイブリッド、という人は、普通いない。
けれど実はハイブリッド。サラブレッドだけれどハイブリッドです。

いや、学校のエノロジー(農業学)で習うハイブリッドとは、
「選抜と交配」で品種改良したものであり、例えば、
ミューラー・トゥルガウ(リースリングとシルバナーの交配、独で人気)や
ピノタージュ(ピノノアールとハーミテージの交配、南アで人気)などをさす。
すべて、より良いワインのために人間が交配して遺伝的性質を変えたもの。

日本でポピュラーなデラウェアも実はハイブリッドですが、
実はこれは人間が作ったものでなく
19世紀半ばにアメリカで、自然交配で自生しているのが発見されたもの。

そういう意味では4大サラブレッド品種はハイブリッドではないけれど、
今我々の世界にあるシャルドネやメルロなどはほとんどすべて(チリ以外)、
アメリカ系台木の上に接木をして育てられ、
選抜した(=特定遺伝子を持った)葡萄を「クローン栽培」して増やしている。
したがって、人工的に作った植物という意味で、「ハイブリッド」です。

「クローン」、、、10年ほど前にクローン羊「ドーリー」が生まれたとき、
動物のクローンをめぐって世界的に議論が行われました。
ほとんどの先進国は法律で実験を制限し、多くの宗教も否定を表明しました。

一方ご存知のとおり、植物のクローンは我々にとって日常の常識。
動物と違って植物は簡単にクローン培養できるからではありますが、
良いブドウを選抜してそのクローンを元に栽培を進める、
と言う手法がなければヴィンヤードは成立しません。

ハイブリッド:「選抜と交配」による改良、「クローン」による増殖
たぶん清酒醸造の好適米、山田錦、五百万石、etc.も
長い年月をかけて選抜と交配で開発された遺伝子でしょう。
酵母だって、ビール酵母を分離してカールスベルゲンシス、
といっていた時代があったように、選抜・培養の世界です。

自動車は、サラブレッドよりハイブリッド、ですが、
葡萄、お米、酵母は、サラブレッドでもハイブリッド。
ハイブリッドは地球を救う、、、、、はどちらも同じです。

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さて、ここからが本論なのですが、遺伝子組み換え植物の話。
、、、でずいぶん長文になるので、以下次号。(text:Gerry Melliwol)

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