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●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.28 ●▲■
    発行日:2003 年6月30日(月)
 ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■
発行:喜多産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

------------------< 目 次 >------------------
●▲■ 表示の51%基準に思う ●▲■

  泡 盛:「10年古酒51%でも<10年古酒>」、
  ワイン:「国産ぶどう51%でも<国産ぶどう使用>」、
  包装容器リサイクル法:「金属49%でも<プラマーク>」

●▲■「純米酒ソレラシステム」、混ぜて引き出される酒パワー

ご紹介アイテム●1▲ 地ビールに「500ml耐圧PETボトル」
ご紹介アイテム●2▲ ワイン醸造の小道具「パンチダウン」
ご紹介アイテム●3▲ 再録「一升壜用のプラスチック素材の王冠」
ご紹介アイテム●4▲ 近日出来上がり予定、「アート150びん」

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皆さん、こんにちは。喜多です。
週末、自宅でこのメルマガを書いていますが外は土砂降り。
今年は、台風もよく来るし、雨もよく降りますね。

今月はじめ、台風の狭間に沖縄に行ってきました。
残念ながらホリデーではなく、
泡盛メーカーのお客様などへの営業出張です。
沖縄の皆さん、その節はありがとうございました。

いま泡盛は、本格焼酎と並んで元気のいい酒類。
泡盛副産物の加工品である「もろみ酢」も、
現在40−50億円の市場規模でさらに急拡大中、とのこと。
泡盛メーカーの皆さんとお会いして、元気のよさを実感しました。

ちなみに、私もいくつかのもろみ酢をいただきましたが、
確かに疲れが取れて体がシャキっとするかんじ。
お試しあれ。

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さて、沖縄でこんな話を聞きました。

「10年古酒(以下、古酒=クースと記載)のラベルが貼ってあっても、
<10年クース100%>のものもあれば、
<10年クース51%+その他のクース49%>もある、
要は51%基準なんです」

前回のメルマガでシアトル在住のゲリーが、
ナパワインと表示するためにはナパ産葡萄が75%以上であること、
ナパ産葡萄0%で"Napa Ridge"ブランドの使用権を勝ち取った会社のこと、
などを書いていましたが、ちょっと似た話ですね。

51%基準といえば、ワインの表示基準も連想します。
「国産ぶどうを原料としたワインを50%超使用したものについては
「国産ぶどう使用」と表示することができる。」
「○○産ぶどうを原料としたワインを50%超使用したものについては
「○○産ぶどう使用」と表示することができる。」(注:○○は収穫地名)

すなわち国産の○○産ぶどうを原料としたワインを51%使用していれば、
輸入ワインを49%混ぜていても
「国産ぶどう使用」「○○産ぶどう使用」と表示できるわけです。

泡盛の場合もワインの場合も、
パーセント基準があることを知らない消費者が多いでしょうし、
もしも正面きって、51%でいいんです、なんて説明したら、
「それ、おかしいんじゃないの」
と感じる人がほとんどではないでしょうか?

それに日本のお酒の基準とはいえ、
これからは日本人だけでなく、
国際的にも理解を得られる基準であるべき。

ただ、泡盛の場合にはちょっと事情が複雑で、
順次新しい泡盛を混ぜ合わせる所謂「仕次ぎ」という方法が、
クースの作りかたのベースになっている事情もあります。
(「仕次ぎ」については、後の参考情報参照)

「スコッチのほとんどのメーカーはブレンドしている。
コニャックも似たようなやり方であり、葡萄酒も同様な部分が多い」
「酒はブレンドによって向上することのほうが、
劣化することよりも多い」(横から眺めた日本酒史、坂口謹一郎)

表示上の51%基準には潜在的問題点があると感じますが、
混ぜる(ワイン風に言えば、アッサンブラージュ)ということは
アルコール飲料にとって品質を向上させる有効な手段です。

スペインのシェリー酒の「ソレラシステム」はご存知でしょうか?
泡盛の「仕次ぎ」に似たシステムです。
私は、最近こんなトライアル(またはバカ?)を、してます。

●▲■ ご紹介アイテム:参考情報 ●▲■
 「純米酒ソレラシステム」、混ぜて引き出される酒パワー
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Solera.html

私がうまいうまいと毎晩飲む日本酒やワインを、
小学生の娘が「そんなにおいしいならちょっと頂戴」
といって小壜に少しずつためていたのですが、
あるときそれを飲んだらとても旨かったのがきっかけ。

もう、40本くらいの純米酒を混ぜていますが、
混ぜることにより引き出されるお酒の潜在パワーというか、
アッサンブラージュ&マリアージュの妙を感じます。

(純米酒ソレラシステムでは純米清酒しか混ぜていませんが、
ワインと清酒を混ぜても結構おいしい、と思います。
バカ言うなよといわれそうですが。)


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さて、ちょっと話は変わりますが、
51%基準でもう1つ思い出すのが「容器包装リサイクル法」。

プラスチックや紙、金属など複数素材からなる容器包装を判別するのは、
「もっとも重いものに分類する」ことになっています。

4月から対応が求められている、
清酒・焼酎業界の一升壜の中栓の識別表示問題。
金属の天面とポリエチレンの栓からなる複数素材ですが、
ポリ栓部分の重量が重いのでプラマークを表示することになりました。

実物の一升壜の中栓を見ると、とてもプラにはみえません。
リサイクルする方でも金属が混じっていては困るのではないでしょうか?
(そもそも仮に100%プラスチック素材であっても、
プラマーク表示だけで、PEやPPなど具体的素材表示がなければ
リサイクルはとてもしにくいと思うのですが。
日本の法律はなにかおかしい、、、)

51%基準は、議論の末に行き着く1つの結論であることはわかりますが、
矛盾を含む制度になりがち。
国会の、小差でも多数決で決定、みたいなものですね。

泡盛でも、ワインでも、包装容器リサイクル法でも、
51%をやめて仮に75%以上を採用したら、
いったいどんなことになるのでしょうか??


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さて、今回のご紹介アイテムです。


●▲■ ご紹介アイテムその1:KKディビジョン ●▲■
 地ビールに「500ml耐圧PETボトル」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/PET500.html

当社の奈良工場で生産しているPETボトルです。
地ビールの皆さん、ハイシーズンに向けての
リニューアル素材としてご検討ください。

地ビール以外にも飲料容器一般として使用可能。

なお、喜多産業の奈良工場は、
ISO9001(2000年版)の認証を取得しています。


●▲■ ご紹介アイテムその2:ROOTSディビジョン ●▲■
 ワイン醸造の小道具「パンチダウン」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/brewing/punchdown.html

ルーツ機械研究所ではこんな小物も作っております。
赤ワインのかもし醗酵工程で使う櫂棒です。
ワイン醸造機器のことならなんでもご照会ください。


●▲■ ご紹介アイテムその3:KKディビジョン ●▲■
 再録「一升壜用のプラスチック素材の王冠」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/1.8L-Package.html

前回に掲載したものですが、ご照会が多いので再録します。
オールプラスチック製の中栓(替栓)は採用実績増加中。
外栓(冠頭)と替栓の一体型は近日商品化予定。
営業部宛でご照会ください。


●▲■ ご紹介アイテムその4:K2ディビジョン ●▲■
 近日出来上がり予定、「アート150びん」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/art150.html

好評の「アート300びん」のシリーズとして計画中だった、
「アート150びん」が近日出来上がり予定です。

150mlというサイズは、
居酒屋で、コンビニで、新規需要のある容量です。
酒販免許自由化後のマーケティングにもご検討ください。

(text:喜多常夫)

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紹介商品に関するお問い合わせは、営業部まで。
西日本担当:大阪営業部 
tel.06-6731-0251 osaka@kitasangyo.com
東日本担当:東京営業部 
tel.03-3851-5191 tokyo@kitasangyo.com
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は、メールアドレス:info@kitasangyo.com まで 。
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