●▲■ きた産業 メルマガ・ニューズ vol.166 ●▲■
     発行日:2012年5月1日(火)
  ■アルコール飲料産業のためのクロスオーバー情報■

発行:きた産業株式会社 http://www.kitasangyo.com

 

------------------< 目 次 >------------------

●▲■ (続)「居酒屋国際化」考 in パリとNY ●▲■ 
  
●▲■ ボルドーの和食&パリの日本ウイスキー ●▲■

                    (text = 喜多常夫)

ご紹介商品●1▲パッケージの差別化に「K2ガラスびんカタログ」
ご紹介商品●2▲30STDサイズの新キャップ「スマートスクリュー」
ご紹介資料●3▲300mlの新型びん「SLIM 300」

 

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前回は、東京の「ミシュラン一つ星居酒屋」の話でしたが、
引き続き「IZAKAYA国際化」に関する考察。
今回は、パリとNYのIZAKAYA(居酒屋)です。

 

 ●▲■ IZAKAYA in パリ
    (+ボルドーの和食&パリの日本ウイスキー) ●▲■ 

ロンドンやパリには、
30年も40年も前から日本式の居酒屋がある。

それは、日本人駐在員のための店、
あるいはせいぜい、日本人ツーリスト向けの店、
というコンセプトだった。

しかし、最近は居酒屋事情が異なってきています。

 

パリで、日本酒や日本食材の輸入販売を手がける
Iss?(いせ)。
以前から和食レストランも複数経営されていたが、
その1店舗、パレロワイヤル近くの店(天麩羅の店だった)を
2011年2月に居酒屋に改装されました。

その名もずばり、「Izakaya Iss?(居酒屋 いせ)」。

昨年暮れのフランス出張の時に
その「Izakaya Iss?」に立ち寄るチャンスがあった。

平日の夜8時。
偶々だったのかもしれないが、
当方以外のお客はすべてフランス人。
それもネクタイ着用の上品なビジネスマンが多かった。

かつて欧米の居酒屋では、
現地の人がいてもせいぜい1〜2割、
それもたいていは日本人に連れてこられた客だった。

それがいまや、パリのこの居酒屋の客は全てフランス人。
そして、皆さん、色々な吟醸サケを飲み、
ごく日本的な肴(さかな)を箸でつついて語らっている。
人肌燗のサケの杯を傾けている人もいた。

 

Izakaya Iss?のサケ・リストは通人の期待にたがわない。

  真澄、黒龍、須藤本家、
   醸し人九平次、出羽桜、惣誉、
   大七、楯野川、獺祭、ほか

 

季節は冬(だった)。

「巴里の空の下、セーヌは流れる・・・」

私の中では、
「エディット・ピアフやイヴ・モンタンの歌声が
  今も(いまだに?)似合うパリ」(古いか、、、)

そんなパリにいながら、
Izakaya Iss?で、焼き厚揚、おひたしなどつまみ、
[九平次]と[黒龍]を愛(め)でる快感に、
すっかりいい気分になった。

最後はサケ・ミレジメ(熟成酒)の
[南部美人・オール麹]で締めくくりました。

その写真は以下の資料に掲載。

●▲■アーカイブ資料

「サケ&日本ウイスキーin Paris 2011-12」(3ページ)
http://www.kitasangyo.com/Archive/Data/Sake_Wsky_Paris2011_12.pdf

 

 

日本食は世界中で人気だけれど、
「居酒屋」は「日本食」レストランとは異なる。
「サケ」を中心に「和風の肴」を楽しむお店。

2011年に天麩羅のお店を居酒屋に改装されたのは、
   「まさに今、居酒屋がキテる」
   「居酒屋が受け入れられる時代になった」
ということだったのでしょう。

 

いままでパリでサケと言えば、

  「日本食・健康食ブームに伴うサケ需要」
   「日本レストラン増加に伴うサケ増加」

という切り口、また近年では

  「ジョルジュサンク(超高級ホテル)でサケ」
   「三ツ星フレンチで吟醸サケ」

といった切り口だったけれど、それを通り越して?いまや

  「居酒屋コンセプトが、
    パリジャン・パリジェンヌに受け入れられる時代」

に突入したのでしょう。

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なお、アーカイブ資料には以下の資料も掲載しています。

1)
定点観測4年目になる、
オペラ近くの日本食材店「Iss?(いせ)」のお酒売り場。

2011年の暮れにサケ売り場は独立して
道を挟んだ向かいの店舗に移って増床。
サケ・テースティング・バー併設(自家製の肴あり)となった。
また、「楯の川」と「惣誉」がラインナップに加わった。

2)
定点観測2年目になる、
スピリッツ専門店「メゾン・ド・ウイスキー(LMDW)」。

オデオンの角、ずっと花屋さんだった場所に
LMDWのパリの2番目の店ができて2年目。

ジャパニーズ・ウイスキーは、益々人気のようで、
サントリー、ニッカ、キリンのほぼすべての銘柄が揃う。
「イチローズ・モルト秩父ザ・ファースト」(2011年10月発売)が
既に店頭にあったのには驚いた。(訪問は2011年11月)

3)
ボルドーの日本レストランにて。

ワインのメッカといえど日本食レストランは年々増える。
立ち寄ったお店は日本人の運営で、掘りごたつ風のテーブル。

サケリストはSec、Demi Sec、Doux(辛、中、甘)に分かれ、
日本地図上に産地を示す。

月桂冠、菊正宗などの大手ブランド、
一の蔵、上善水如、浦霞などの中堅ブランド、
春鹿、五橋などの地酒ブランドの程良いミックス。

食事もガストロノミーの期待に違わない。
ボルドーの日本食も随分良くなった。

 

 

 ●▲■ IZAKAYA in NY(& アメリカ) ●▲■ 

東京、パリ、と来たので、
ニューヨーク(NY)についても書きます。

前回のメルマガでは、
  「ミシュランガイド東京版には[居酒屋]カテゴリーがある」
  「2012年現在、ミシュラン一つ星の居酒屋が4軒ある」
という事を書きました。

「ミシュランガイドNY版」はどうなっているのか、、、と見ると、

流石に「Izakaya」カテゴリーはないけれど、
もちろん「Japanese」カテゴリーはあって
一つ星、二つ星、三つ星の各ランクに
実にたくさんの日本食レストランがある。

日本人としては誠に誇らしい。

 

星付き日本食レストランでは当然、
食事だけでなく様々な銘柄のサケをウリにした店も多いが、
より居酒屋の形態に近いものは、、、と探すと、
「BIBグルマン」クラスに「ROBATA(炉端屋)」があった。

  注:ミシュランガイドの「BIBグルマン」
   「2皿とグラスワインまたはデザートで
   40ドル(税とチップ含まず)」というジャンル。
   星付きレストランは高すぎ、という声にこたえたもので、
   NYで114店を選んでいる。

「ROBATA(炉端屋)」はNYの日本人街にある繁盛店で、
まんま日本の炉端焼き。

目の前の囲炉裏で魚、肉、野菜を焼いて、
できた料理を長いしゃもじで目の前に出してくれる。
壁際にはサケ・焼酎の一升壜がずらりと並ぶ。

パリで書いた事情と同じく、
NYの居酒屋もかつては「日本人8割」だったが
今や「ROBATA」を含む多くのNYの居酒屋が「アメリカ人8割」。

「東京だけでなくNYでも居酒屋がミシュランに選ばれる」
という事実に、時代の変化を感じる。

 

アメリカでもう一つ書いておきたいのは、
ミネアポリスにある「マイクロ・サケ・ブルワリー」。

「The first sake brewery restaurant outside of Japan」
とwebに書いているとおり、
日本国外では世界初のサケ・ブルワリー・レストランであるが、
このブルワリー・レストランの名前は「moto-i」、
日本語表記は「基・居酒屋」で、ここも居酒屋を名乗る。

 

モッタイナイ、マンガ、ハイク、ツナミ、マッチャ
などに次いで、

  イザカヤ(居酒屋)

も英語・国際語になりつつある。

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一方、日本国内では居酒屋は苦戦しているようだ。

 <居酒屋離れで変身中>
  「大型居酒屋チェーンが居酒屋以外の新型店を出店強化。
   ワタミは路面店居酒屋をファミリーレストランに切り替え。
   居酒屋市場は若者のアルコール離れ等で縮小傾向にあり、
   1992年の1兆4,600億円をピークに減少していて
   2010年には9,949億円に落ち込んだ。」
             
              日経新聞 2012年4月13日

ただ、そんな中でも「和民」は700店舗達成だそう。
700の中には香港・台湾・上海・広州・グアムのお店を含む。

居酒屋チェーン各社はアジアへの出店を加速している。
日本では縮小市場でも、
アジアでは日式居酒屋が急拡大している。

 

そして、パリやNYでもIZAKAYAが認知され、
人気を集め始めている。

東京、NYではミシュランガイドに
居酒屋が掲載される時代になった。

 

「日本の居酒屋」はある意味、「スペインのバル」
(ワインを飲みながらタパスを楽しむ)に似た酒+食の文化。

「バル」も世界各国の主要都市に増殖し、グローバル化しているが、
「イザカヤ」も今後、グローバル化するのは間違えない。

いや、イザカヤはバル以上に、
グローバル化ポテンシャルが高いように思える。

 

             (text: 喜多常夫)

 

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商品のご紹介です。

●▲■ ご紹介商品 その1:K2ディビジョン ●▲■

パッケージの差別化に「K2ガラスびんカタログ」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/K2glassbottle_ed1009.pdf

ユニークな色とカタチのびん。
商品の差別化にご検討ください。

 

●▲■ ご紹介商品 その2:KKディビジョン ●▲■
30STDサイズの新キャップ「スマートスクリュー」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/closure/smart_screw_ed02_2.pdf

側面のネジが見えない「スマートスクリュー」は、
プレミアム商品や、輸出仕様に最適。
ご採用事例も増えています。
http://www.kitasangyo.com/Archive/PDA/PDA_211.pdf

 

●▲■ ご紹介商品 その3:K2ディビジョン ●▲■
300mlの新型びん「SLIM 300」
http://www.kitasangyo.com/Products/Data/package/SLIM300.pdf

ご好評いただいている「SLIM」シリーズの500と375に加えて
新しく300が加わりました。
壜口は30STDサイズのほか、
28SHサイズ(ガス飲料用)も計画中です。

 

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2002年5月の創刊以来のバックナンバーを収録しています。
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2006年4月の以来、きた産業のトピックスを写真で収録。
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